どうぶつがはなしをしていたころ
フランスの昔話
「動物が話をしていたころ」というのは、この話の発端句(こちら⇒昔話雑学)で、発端句が題名になっています。おもしろいですね。
ATU175「タール人形と穴ウサギ」という話型です。
いたずら者のウサギをつかまえるために、タールをぬり付けた人形を畑に置いておいて、ウサギが人形をなぐったりけ飛ばしたりするたびに、タールのせいで人形にくっ付きます。身動きできなくなってウサギはつかまります。
アメリカのジョエル・チャンドラー・ハリスの『リーマスじいやの物語』で有名です。調べてみるとヨーロッパも含め世界じゅうに類話がありました。「動物が話をしていたころ」はフランスの昔話です。
アメリカの黒人の間で語り継がれてひろがったので、元はアフリカ起源かといわれています。最近の研究では、インドから広がったのだという説もあります、なんにせよ、おもしろい話は世界をめぐりますね。
かしこいかめは、ここでは、トリックスターの役割をしています。
下のボタンからテキストをダウンロードできます。