運命を出し抜く話

うんめいをだしぬくはなし

インドの昔話

誕生のときに神さまが運命を授ける話は、日本にもあります。
「七つの年の水の寿命」こちら⇒
「おおかみのまつ毛」こちら⇒
「ねずみの聞き耳ずきん」こちら⇒

定められた運は、実現する場合と、何らかの事情で実現しない場合とがあるようです。実現しない理由は、その人の努力であったり、知恵であったり、全くの偶然であったりします。

人は、いつの時代にどこで生まれるかを、自分で決めることができません。
それを不条理といいます。その不条理に気づきながらも幸せを求めて生きていくしかない。そのときに、運命だとあきらめるのか、運命にあらがって生きるのか、永遠の課題として生きているのでしょう。それが、昔話として語られるとき、さまざまな結末を持つことになるのだと思います。

「運命を出し抜く話」は、非情な運命は実現しますが、実現しつつ幸せをもたらすのです。
主人公の愛と知恵に感動します。


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