とらとほしがき

朝鮮半島の昔話

朝鮮半島では有名な話です。
日本ではパク・ジェヒョンの絵本(光村教育図書)がよく読まれています。

『国際昔話話型カタログ』によると、ATU177「泥棒とトラ」という話型です。
インドの説話集『パンチャ・タントラ』(西暦二百年ごろ成立)に記録があるので、古い話ですね。
ヨーロッパにはなく、アジア特有の話のようです。

とらが、その言葉を知らないために恐がるのは、ここでは「ほしがき」ですが、ほかに、「飴」「たそがれ」などがあるそうです。
日本では「雨もり」です。

日本の昔話「古屋のもり」は全国に伝わっているし、みなさんもご存知だと思います。古くは江戸時代の『奇談一生』(1768年刊)に「猿面赤無尾(猿のつら赤く尾なし)」として、類話が出ています。漢文なので、現代語にして語れるように再話しました。⇒こちら「さるの顔はなぜ赤い」

音声は3年生のライブです。

テキストは『語りの森昔話集2ねむりねっこ』に掲載しています。こちら⇒書籍案内

3年生のライブが聞けます。



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