めうしのブーコラ
アイスランドの昔話
小さな男の子が、大事な雌牛を連れもどすために長い旅に出ます。
前半の三回のくりかえしが楽しく、子どもたちはくすくす笑います。
ブーコラの鳴き声がだんだん大きくなってきて、目的地に近づいていることがわかります。
やっとブーコラを見つけましたが、このまま無事に帰れるとは聞き手も思っていません。やっぱり、トロルが追いかけてきます。
「トロル」は、北欧の妖怪ですが、『三匹のやぎのがらがらどん』(マーシャ・ブラウン作/瀬田貞二訳/福音館書店刊)で知っている子どもたちがたくさんいます。
後半は、呪的逃走のモティーフです。《昔話雑学》⇒こちらで確認してください。
行きて帰りし物語。幼い子どもにピッタリのおはなしです。
音声は1年生。
子どもたちがハラハラしながら聞いているせいで、語るスピードまで上がります。
テキストは『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』に掲載しています。こちら⇒書籍案内