あかいこびと
オーストリアの昔話
若者が愛する人を求めて旅をする話です。
恋する相手の鼻を明かしてやりたいことが、旅の動機になっているのがおもしろいですね。でも、高慢ちきなのは、お姫さまじゃなくて主人公のハンスのようにも感じます。お姫さまは、けっこう自分に正直な人のように思います。
音楽の才能のおかげで、ハンスは目的を達することができます。
赤いこびとは、彼岸からの援助者です。
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よくのふかいかじや
ATU330「鍛冶屋と悪魔」
話型名は「鍛冶屋と悪魔」ですが、登場するのは、悪魔ではなくて神さまです。
主人公の鍛冶屋は、欲ばりだし面倒くさがり屋だし、考えは浅いし、いいとこなしの人物です。でも、神さまは彼を見捨てません。
昔話には、こんな主人公がたくさん登場します。自分はダメ人間だと思っている人が世の中にはたくさんいて、その人たちに、それでも救われるんだって、メッセージを送っているようです。
だれでも、多かれ少なかれこの鍛冶屋のような部分を持っているのだと思います。
正しくあれと教える話ばかりでは、疲れますものね。
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りんごのうすぎり
ATU513「並はずれた旅の道連れ」
グリム童話の「六人男世界をのし歩く」や、日本の「こんび太郎」と同じ話型です。
主人公は、旅の途中、特別な能力を持った人と仲間になります。その仲間の力で目的を達する話ですが、この「りんごのうす切り」のように、結局は主人公ひとりが敵をやっつけることが多いです。
ほんとうは能力があるんだけど、仲間がいてはじめてその能力を発揮できるということなのかなと思います。
長い話です。
でも、昔話らしいモティーフが次々出てくるので聞きやすいと思います。
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かみさまとぬすまれたぱん
ポーランドの昔話に「サヤエンドウじいさん」という話があります。ちょっと長い話なのですが、その話のユーモアとやさしさが好きで、まだおはなしを始めたばかりのころに語っていました。
それの類話が、この「神さまと盗まれたパン」です。
若者がうそをついてもおじいさん(神さま)は黙って許します。そして、何度も告白のチャンスを与えます。
だれかが罪を犯してしまったときに、直に追求しないこと。それは難しいことだと思います。
最後に神さまは、主人公に「自分の道を行きなさい」といいます。
若者はもう二度と盗みをしたりうそを言ったりしないでしょう。
中高学年の子どもたちが喜ぶでしょう。
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心臓が体の中にないので、だれにも殺されることがないという敵役が、昔話には出て来ます。
では、ほんとうにやっつけられないかというと、自分の心臓がどこにあるのかという秘密を、つい話してしまって、身を滅ぼします。たいていは、妻に、話すのです。
この話の主人公は男性ですが、女性が心臓のありかを聞き出すシーンが見せ場です。
形としては、動物の恩返しの部分が前半、敵をやっつける部分が後半ですが、サラマルをやっつけるには、前半の動物の恩返しの部分が不可欠です。
それで、長い話になりますが、次にどうなるのかと展開に目が離せないので、時間を感じさせません。
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どこかで聞いたことがあるお話だと思いませんか?
そう、グリム童話です。
グリム童話の69「ヨリンデとヨリンゲル」にそっくりですね。
ATU405。話型名も「ヨリンデとヨリンゲル」です。
グリム童話では、兄妹の話ではなくて恋人同士の話になっていますし、魔法を解く呪物は夢で見た赤い花です。
「ヨリンデとヨリンゲル」を読んだ時には、ロマンチックで、若者向きの話だなあと思ったのですが、この「ヤネケンとミーケン」は、聞き手の年齢は少し下だと思います。短いし、アフリカの大魔術師とか、わくわくする要素が入っていますしね。
ぜひ語ってみてください。
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たまごーななにんのつまをもつきょじん
ATU302「卵の中に隠された鬼の(悪魔の)心臓」
心臓が体の中にないなんて、とんでもないファンタジーです。類話は世界じゅうにあります。
フランスのこの類話では、心臓が卵の中にあるのではなくて、卵を巨人の胸の上でつぶしたら、巨人が死ぬということになっています。
動物たちが主人公に獲物の分配をたのみ、公平に分配できたら、動物に変身する力をあたえられるというエピソードが興味深いです。
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