「なるほど話」カテゴリーアーカイブ

親すて山

おやすてやま

朝鮮半島の昔話

現代日本にもつうじる老人問題。親孝行が道徳的にとても大切にされている朝鮮半島でも、このような話が残っているのですね。《日本の昔話》に、同じ話型の話を載せています。⇒こちら「おばすて山」

グリム童話にも、夫婦が老父を邪魔にするのを見た幼い息子が、いつか両親が年老いたら同じようにしようと粗末な食器を用意をする話があります。やはりそれを見て夫婦は改心します。「おじいさんと孫」という話です。洋の東西を問わないということかな。


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洪水

こうずい

中国の昔話

船を作って動物たちを救ってやるのは、まるでノアの方舟ですね。
後半はこの動物たちが主人公の少年に恩返しをします。そう、これ も動物の恩返しの話です。
「 黒い髪の人間は助けてはいけない 」 というタブーを犯して、少年はろうやにぶち込まれてしまいます。動物たちと対照的な人間の不誠実。考えさせら れますね。

テキストは『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』に掲載しています。こちら⇒書籍案内

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なまずとひきがえる

ベトナムの昔話

   おたまじゃくしはかえるの子~
   なまずの孫ではないわいな~
   それがなにより証拠には~
   やがて手が出る足が出る~

俗謡そのまんまのお話です。なぜそのまんまなのでしょう?どこかから伝わったのでしょうか?それとも、人みな発想は同じだからでしょうか? 
ベトナムと日本、地理的にも歴史的にも近いですよね……

なまずとひきがえるのけんかに、ごたいそうにも裁判官がでてきます。裁判官って、日本の昔話ではあまり聞きませんが、外国の話にはけっこう出てきます。日本では、お殿様でしょうか。ストーリーは幼い子でもわかるのに、語るとき、裁判官をどう説明しようかと考えているところです。
むしろ、高学年のおまけの話にいいかもしれません。



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