「笑い話」カテゴリーアーカイブ

犬を書いて飲む

いぬをかいてのむ

朝鮮半島の昔話

「 だんだんのみ 」 とか 「 かえるをのんだととさん 」 で知られている話の類話です。「 だんだんのみ 」 は鬼が豆をまかれて退散しますね。節分の話のよう に思い込んでいました。だから、「 犬を書いて飲む 」 の原話を見つけたときは、おお、びっくり!
このように、鎖のようにつぎつぎと事柄や物がつながってストーリーが進む話を、累積譚といいます。ほかにどんな話があるか、《昔話雑学》で確認してください。こちら⇒


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語りを聞けます。




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ありとこおろぎ

インドネシアの昔話

類話は世界じゅうにあります。次々にものを頼みに行くだけの話なんだけれど、その動機は話によっていろいろです。
例えばイギリスのジェイコブズの 「 おばあさんと豚 」 とはずいぶん違います。「 ありとこおろぎ 」 では、友だちを助けるためです。しかもハッピーエンド。原話を読んだとき、思わず笑みがこぼれました。こんな話が語りたかったんだって思いました。でも語ってみると大変でした。早口ことばの練習みたいなもんでした。音声は5年生のライブですが、とちゅうから、一区切りずつに 「 ん 」 「 ん 」 「 ん 」 ってかけ声が入っているの、聞こえますか ( 笑 ) ?
2年生では、こおろぎが雌牛に 「 ……川に落っこちたありを助けるんだ! 」 と言い切ったとき、拍手が起きました ( 笑 ) 。 本当はこちらの音声を聞い ていただきたかったのですが、残念ながらICレコーダーのスイッチを入れ忘れていました。聞き手といっしょに弾けて楽しむおはなしだと思います。


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テキストは『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』にも掲載しています。こちら⇒書籍案内

5年生のライブが聞けます。



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ジャックが幸運を見つけに行くはなし

ジャックがこううんをみつけにいくはなし

イギリスの昔話

イギリスのジェイコブズの集めたおはなし。
ストーリーはグリムの 「 ブレーメンの音楽隊 」 と同じです。でも、ジェイコブズのほうは、ストーリー展開を楽しむだけでなく、むしろくり返しの面白さに重点があるように思います。だから、繰り返しのリズムを楽しみつつ、場面が分かるように語るのが、ちょっと難しい。
「 脱穀 」 って、耳で聞いてわかるかな? 「 麦を打つ 」 にしようかな、と迷いました。でもそれでは正確じゃないしね。「 殻竿 」 。大人でもたいていはわかりませんね……。「 さお 」 からイメージできるかな、と思い切りました。
リズミカルに語ることで、少々知らない言葉があっても楽しめると思います。子どもが尋ねたら、あとで説明するといいですね。


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語りを聞けます。




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みじめおばさん

ドイツの昔話

『 グリム兄弟の知らなかったおはなし 』 が原話です。弘法伝説のように、聖者が旅人として訪れる話は、ヨーロッパにもあります。グリム童話の 「 貧乏人と金持ち 」 もそうですね。「 みじめおばさん 」 もそのひとつです。

死神が木にくっついて離れなくなるモティーフも、ヨーロッパではよく出てきます。わたし 「 それから、世の中はどうなったと思いますか? 」 子ども 「 わからない 」 「 老人が増える 」 。音声は、図書館でのおはなし会のようすを録音したものです。「 老人が増える 」 ……いまどきですねえ ( 笑 ) 少し前は、子どもたち、「 死ななくなる 」 といいましたね。

ところで、ずうっとしゃべり続けている2歳さんの声、聞こえますか? ( 笑 ) それでも、ほかの子たちの集中は途切れていないでしょう。かつての囲炉裏端での語りのひと時も、こんな感じだったのかなあと思います。



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図書館でのライブが聞けます。




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豆のつる

まめのつる

リトアニアの昔話

こぼれた豆が芽を出して天まで届く。天上の世界にいたのは神さま! 笑い話です。
音声は小学3年生。子どもたちの声、聴いてください。「 ハッピーエンドと違うやん 」 っていってるでしょ。その向こうでおじさんの声が聞こえませんか?これは担任の先生の声。「 世界にはいろんな話があるいうことやなあ 」 っておっしゃってる ( 笑 )
なぜお父さんが一人になってよかったのか、自論を展開してる子もいましたよ。


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3年生のライブが聞けます。




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