じごくへいったしょうねん
ドイツの昔話
ATU475「地獄の釜焚き男」
男の子の成長を語る話です。
靴のかかとがすり減るまで働かされるモティーフは、日本の昔話にもあります。
地獄ではありませんが、やはり人里離れたふしぎな場所での話です。
地獄の釜の中に少年のおばあさんがいて、言葉の贈り物をくれます。ふしぎな光景です。
ストーリーの後半で出会ったおとなたちが、どんなふうに少年の人生という旅のじゃまをしたのか、考えさせられます。
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かじやのこれん
ATU330「鍛冶屋と悪魔」
主人公のコレンは、トリックスターと考えていいと思います。だれもがこわがる悪魔を手玉にとって、地獄へ行くどころか、この世で大金持ちになります。
笑ってスカッとする話。
ただ、現代の日本の子どもには、鍛冶屋とか修道院にあまりなじみがないのが残念です。
類話的には「フランチェスコの話」⇒こちらや「みじめおばさん」⇒こちらも同じ仲間になります。
そのことから分かるのは、昔話は、構成やモティーフが同じでも、テーマや雰囲気は一話一話異なるということ。語り手はちゃんと見分けなければいけないと思います。
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たいようをいる
月がどのようにして生まれたのか、そのなぞを解き明かす物語です。
たいへんな任務は、親の代では終わらず、子によって成し遂げられます。
時間と忍耐と犠牲によって月は生まれました。
みかんの木のエピソードも印象的です。
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わたりがらすがほしとつきとたいようをぬすんだはなし
アラスカのトリンギット族に伝わる話です。
ワタリガラスは、神さまでもあり、トリックスターでした。
太陽や月や星がどうしてできたかという謎に答えを示そうとする神話はたくさんあります。まっくらな夜の世界ではっきりと見えるのに、どうしても触れない、手が届かない存在に想像力がかき立てられたのでしょうか。
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つきのうさぎ
ジャータカ物語は、釈尊(しゃくそん)の前世のものがたりです。
釈尊はこの世に生まれる前になんどもなんども生まれ変わっていて、それぞれの前生での修行のエピソードが語り伝えられています。
「月のうさぎ」の話では、うさぎが釈尊の前世のすがたです。お坊さんは、じつは帝釈天で、うさぎの善なる心を試しにやってきたのです。
これが、月のおもてにうさぎがいておもちをついているという伝承のもとになっているんですね。
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おばあちゃんのはなし
ATU333「赤頭巾」
とっても有名な「赤ずきん」は、グリム童話に収められていますね。グリム兄弟による再話ですが、さかのぼると、ペローにも「赤ずきん」があります。
グリムの「赤ずきん」では、おおかみに飲みこまれた赤頭巾とおばあさんは、猟師に助けられますが、ペローの「赤ずきん」は、おおかみに食べられたところで終わります。
さて、今回紹介する「おばあちゃんの話」は、そのペローの時代より前から人びとのあいだで語られていた「赤ずきん」のひとつです。
狼男との会話がリズミカルに繰り返されますが、聞き手の子どもたちの緊張はどんどん高まっていきます。
子どもは恐い話が好きですが、これはこわがって楽しむおはなしです。
子どもとの信頼関係をもとに、じょうずに恐がらせてあげてくださいね。
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