太陽を射る

たいようをいる

台湾の昔話

月がどのようにして生まれたのか、そのなぞを解き明かす物語です。
たいへんな任務は、親の代では終わらず、子によって成し遂げられます。
時間と忍耐と犠牲によって月は生まれました。
みかんの木のエピソードも印象的です。


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ワタリガラスが星と月と太陽を盗んだ話

わたりがらすがほしとつきとたいようをぬすんだはなし

アラスカの昔話

アラスカのトリンギット族に伝わる話です。
ワタリガラスは、神さまでもあり、トリックスターでした。

太陽や月や星がどうしてできたかという謎に答えを示そうとする神話はたくさんあります。まっくらな夜の世界ではっきりと見えるのに、どうしても触れない、手が届かない存在に想像力がかき立てられたのでしょうか。


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月のうさぎ

つきのうさぎ

インドの昔話

ジャータカ物語は、釈尊(しゃくそん)の前世のものがたりです。

釈尊はこの世に生まれる前になんどもなんども生まれ変わっていて、それぞれの前生での修行のエピソードが語り伝えられています。

「月のうさぎ」の話では、うさぎが釈尊の前世のすがたです。お坊さんは、じつは帝釈天で、うさぎの善なる心を試しにやってきたのです。

これが、月のおもてにうさぎがいておもちをついているという伝承のもとになっているんですね。


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おばあちゃんの話

おばあちゃんのはなし

フランスの昔話

ATU333「赤頭巾」

とっても有名な「赤ずきん」は、グリム童話に収められていますね。グリム兄弟による再話ですが、さかのぼると、ペローにも「赤ずきん」があります。

グリムの「赤ずきん」では、おおかみに飲みこまれた赤頭巾とおばあさんは、猟師に助けられますが、ペローの「赤ずきん」は、おおかみに食べられたところで終わります。

さて、今回紹介する「おばあちゃんの話」は、そのペローの時代より前から人びとのあいだで語られていた「赤ずきん」のひとつです。
狼男との会話がリズミカルに繰り返されますが、聞き手の子どもたちの緊張はどんどん高まっていきます。

子どもは恐い話が好きですが、これはこわがって楽しむおはなしです。
子どもとの信頼関係をもとに、じょうずに恐がらせてあげてくださいね。


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ごろごろ川の鍛冶屋

ごろごろがわのかじや

オーストリアの昔話

ATU330「鍛冶屋と悪魔」
鍛冶屋が悪魔を出しぬく話です。
鍛冶屋も悪魔も日本ではあまり身近ではありませんが、ストーリーはとっても面白くて笑えます。ちょっとこわくて、ちょっとはらはらしてしかもめっちゃ笑える。ギャングエイジがよろこぶ話です。

この悪魔は、死神に置き変わることがあります。
悪魔や死神を出しぬく主人公は、トリックスターでもあります。こちら⇒トリックスター

今後、類話をいくつか紹介していこうと思いますが、いま公開しているのは「みじめおばさん」です。こちら⇒みじめおばさん


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カテリネッラ

イタリアの昔話

ATU333「赤頭巾」
グリム童話で有名な「あかずきん」ですが、そのもとになったのはペローの「あかずきん」です。そして、ペローの「あかずきん」も、もとになった口伝えの話がありました。
こうして、口伝えの話は、口伝えの形で発展したし、ペローやグリムも口伝えされていきました。だから、いろんな「あかずきん」が存在するのです。
「カテリネッラ」は、子どもが「恐い話して!」って言ったときにお勧めの話です。


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ふくろうをからかうな

スイスの昔話

スイスアルプスといえば、わたしたちは、ハイジを思い起こすし、すばらしい自然の絶景が目に浮かびます。それで、憧れでもあるんですが、もともとは、とても厳しい自然が立ちはだかる場所でもあります。
そんな場所では、人びとは、自然の中の説明できないものにおそれをいだき、化け物のせいだと考えがちです。
このはなしの「ふくろう」も、そんな存在です。


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のこりの目玉

のこりのめだま

イスラエルの昔話

貧しくてどうしようもなくなった男が助けを求めるのが、神さまではなくて、悪魔というのが意外です。そして、その恐ろしいはずの悪魔が、ひとりの子どもに追い払われます。ここでも、逆転のおもしろさがあります。
子どもの生きるパワーにスカッとする話です。


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豆の皮

まめのかわ

イスラエルの昔話

たとえ話です。
人間、自分が一番つらいと思っていても、もっと苦しんでいる人がいるものです。
苦しみやつらさは相対的なもの。比較する必要はないのですが、少し周りを見回して視野を広げると、隣人の苦しみが見えてきます。そして、自分を客観的に眺めることができます。
生きることについて、昔話は、こういうたとえ話で教えてくれてるんですね。


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六つの真理

むっつのしんり

ドイツの昔話

貧しくて極限状況になった主人公が、悪魔との契約で窮地から脱出するのですが、契約の期限が来て、今度は悪魔からどうやって逃げるかという問題にぶつかります。このような話は、たくさん残っています。
キリスト教の色合いの強い話なのですが、宗教と関係なくても人間生きていればそのようなことにぶつかります。人生を何とか切り開いていくにはどんな態度でいればよいのか、教えてくれるようです。

ATU812


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