まめのかわ
イスラエルの昔話
たとえ話です。
人間、自分が一番つらいと思っていても、もっと苦しんでいる人がいるものです。
苦しみやつらさは相対的なもの。比較する必要はないのですが、少し周りを見回して視野を広げると、隣人の苦しみが見えてきます。そして、自分を客観的に眺めることができます。
生きることについて、昔話は、こういうたとえ話で教えてくれてるんですね。
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まめのかわ
たとえ話です。
人間、自分が一番つらいと思っていても、もっと苦しんでいる人がいるものです。
苦しみやつらさは相対的なもの。比較する必要はないのですが、少し周りを見回して視野を広げると、隣人の苦しみが見えてきます。そして、自分を客観的に眺めることができます。
生きることについて、昔話は、こういうたとえ話で教えてくれてるんですね。
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ふたりのらばひき
ATU613「ふたりの旅人」
紀元2世紀ごろに成立したとされるインドの説話集『パンチャタントラ』に類話がのっているそうです。古い話ですね。中国の仏教文学やヒンズー教の説話集、中世の『千一夜物語』などなど、本の中にたくさん記録されていますが、口伝えの話も、ヨーロッパからアジア、アフリカまで広く語られているようです。
ここで紹介した話は、神さまを信じる者と悪魔を信じる者とがふたりで旅をします。類話では、正直者と不正直者だったり、欲張りとそうでない者だったりしますが、ふたりの生き方は、極端に対照的です。
目を取られた者が秘密を聞く相手は、悪魔、妖精、動物です。かれらはその秘密を人に聞かれると、腹を立ててその人を殺してしまいます。だから、人間に敵対しているようですが、主人公にとってはそのおかげで救われるのですから、援助者としての役割を担っています。
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ひとにわるいことをしなければ、じぶんもされない
ふつう、同じことわざを日に二回も聞いたからといって、それを確かめるために命を懸けるでしょうか。
設定はとんでもないのですが、「人に悪いことをしなければ、自分もされることはない」と信じることができれば、生きやすくなるような気がします。
この主人公は、勇気ある人だといえるでしょう。
ちょっと変わった話なので、紹介しました。
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てにしょくがなければ
ATU949「若い紳士がかご細工を習う」
娘が、身分や富貴を求めることなく、堅実な考えを貫こうとする賢さに拍手したくなりました。そして、そんな彼女を愛する皇帝が、彼女のことばにすなおに従って、おかげで命が助かるという成り行きに、いい話やなあとうれしくなって、思わずここに紹介してしまいました。
多くの民族で、女性の社会的地位は伝統的に低かったと思います。そのなかで、女性が知恵を使って、また品性の良さで、男性をしのぐ話がけっこう伝わっています。現代女性として、そんな話も語り継ぎたいと思います。
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ちえをうったしょうねん
ATU910C「事を始める前に慎重に考えよ」
買った教えや授けられた教訓にまつわる話は、世界じゅうにあるようです。
「知恵を売った少年」では、商人の息子に2つ、おうさまにひとつ知恵を売ります。
商人の息子にうったひとつ目と、王さまに売った知恵は、状況の一致がおもしろいです。
高学年から大人のおはなし会で、長いおはなしのあとにどうぞ。
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ATU821B「ゆで卵から生まれたはずの鶏たち」
類話は、中近東をはじめヨーロッパにも広がっています。
まるで、一休さんや彦一のとんち話にそっくりです。
このようなとんちをテーマにした話は世界じゅうにたくさんあります。
短い話ですが、面白さが分かって「 あ、なるほど」と感心するのは、高学年以上でしょう。
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相手を見くびってはいけない。謙虚でいたいものです。
ATU75「弱者の助け」という話型で、世界中に広がっているようです。イソップ寓話にもあって、そちらのほうが有名ですね。
動物の話は幼い子にもよく理解できます。
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むすめとみるく
イソップは古代ギリシャの人です。だから、とても古い話なのですが、今でも新鮮な響きがあります。
日本のことわざでは、「捕らぬ狸の皮算用」というところでしょうか。
ストーリーは小さい子どもでも分かりますが、娘の行為の愚かさかげんが分かるのは、四年生以上だと思います。おまけの話にどうぞ。
イソップについては、昔話雑学をご覧ください。こちら⇒
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